主催(09):男。武闘会の元優勝者にして、今大会の主催。豪胆で余裕と自信のある構え、オーラからその実力は計り知れない。 護衛(08):性別不問。主催の護衛として派遣された。落ち着いた物腰ながらも、大会に参加しても劣らないほどの強者。 護衛01「・・・主催。」 主催01「おや、探させてしまったか。」 護衛02「いえ、それには及びません。主催であるあなたの護衛が仕事ですから。」 主催02「はは、すまんね。・・・とはいえ、一報したはずだがな。観客席では少々見づらい・・・と。     故に文字通り『高みの見物』と洒落込んだわけだ。」 護衛02「・・・この武闘会、いえ、このルール無用の殺戮大会ではあらゆる荒くれ、武闘家、賞金稼ぎ、     果ては狂った犯罪者まで参加しているのです。安全が確保された場所にいてもらわなければ」 主催03「だからこそだよ。」 護衛03「?」 主催04「君は本当の人殺し、生きるために手段を選ばなくなった人間の力を知らぬようだな。     この会場を組み立てた奴も舐めきっている。常識人が作った『安全な場所』が     はたしてどの程度機能するというのかね・・・?」 護衛04「な!?」 主催05「自分の身は自分で守れる場所に来たまでだ。君には悪いがね。」 護衛05「・・・大変お見逸れ致しました。主催・・・いえ、『元優勝者』。ですが、そこまで     腕がお立ちになるのでしたら、ご自分も参加なさったらいかがです?」 主催06「はっはっは、君もなかなかプライドの高い人間だな。ふむ、そうだな。     最近は平穏無事な時間を過ごして過ぎて腕も鈍っているかもしれんな。     ・・・しかし、良いのかな?決闘ではなく、『一方的な虐殺』を見せることになっても。」 護衛06「(!!!・・・なるほど、この殺気・・・。仮に冗談であっても、冗談にならない・・・!     第一回大会の内容について記録らしい記録が残っていないのはこの為か・・・!)」 護衛07「その時は、この目に焼き付けるくらい・・・ですかね。」 主催07「冗談にそこまで目をしかめられてしまうと、どうもな。     ・・・そうだ、紅茶を淹れてくれないか?君の入れる紅茶はなかなか出来がいいと聞く。     護衛などと硬いことは言わず、共に観戦してくれればいい。」 護衛08「・・・仰せのままに。では、少々お待ちを・・・。」 主催08「あぁ、そうだ。茶受けも一緒に・・・と、もう行ってしまったか。まぁ、よいか。」 主催09「・・・さぁ、見せてくれたまえ。楽しい殺し合い・・・そして、それに抗う様を。」