女「私……キレイ……?」 男「え? あ、あぁ、まぁ、清潔感はありますよね、マスクしてるし」 女「そのきれいじゃねぇよ!」 男「あ、言葉はあんまきれいじゃないんだ」 女「うまいこといったつもりかよ!」 男「どやっ!」 女「どや顔やめろ!」 男「いやでもまぁ、そのままだときれいかどうか聞かれてもわかんないよね」 女「ふふふ……」 男「ちゃんと寒天培地で1週間くらいは増やさないと観測できないし」 女「だからそういうきれいかどうかじゃねぇっての!細菌の繁殖かよ!」 男「繁殖、最近どうよー」 女「え、えーそんな、繁殖ーとか、ちょっと、直接的過ぎるっていうかー恥ずかしいよぉーってセクハラか!?セクハラなのか?!」 男「え、あ、あれ違うの?違う繁殖なの?」 女「繁殖はあってるよ、細菌が違うんだよこの馬鹿!」 男「繁殖はあってるのか…」 女「違うよあってないよ!あってないっていうか、なんか、もう、どこつっこんだらいいのよ!」 男「そりゃあ、繁殖ですからつっこむところはひとつっていうか…ねぇ?」 女「セクハラやめろ!訴えるぞ!」 男「お、赤くなった顔かわいいね」 女「な…かわ、かわいい…?!」 男「マスク取って口が裂けてたりしてなかったらすげーかわいいと思うけど、まぁそんなの都市伝説っていうか、実在しないしねー」 女「かわいい…かわいい…」 男「あ、そうだせっかくだからちょっとマスクとってみてよ」 女「い…い、いやだ!」 男「えーなんでだよ!」 女「いやだといったらいやだからだ!もういい!私は帰る!」 男「えーなんだよそれーっつかなんで声かけたんだよー逆ナンじゃねーのかよー」 女「うるさい、うるさいうるさーい!逆ナンでもエウリアンでもないわボケ!死ね!いや、死ぬのもどうかと思うからなんか、ちょっとした出来事に頭悩ませろ!」 男「あ、ちょっと、待ってよ、おーい! …あぁ、行っちゃった…口裂け女」