登場人物 魔王:性別不問 側近:性別不問 性別に合わせて語尾、一人称などは適宜変えてください。 魔:それで、勇者は今どうしている 側:は。勇者一行はただいま順調に”鍵”を探し出しているようです。 魔:ククク……そうか。勇者ご一行もご苦労なことだな……。伝説の宝の鍵と思っているのだろう? 側:全く。愚かでありますなぁ 魔:それはそれとして、俺が封印されてから何日になる? 側:1053年と2日5時間43分25秒28です。 魔:もうそんなに封印されてるのかー。てかさ、お前、なんで正確に時間覚えてるの?封印された最初は悔しさで我を忘れたりしない? 側:…… 魔:いや、ごめんごめん!わざわざ俺のために時間を計ってくれてるんだよね! 側:そうですよ、はじめ封印されたときは、「俺が封印されてから何年になる」って1年もたってないのに聞いて来ますからね。 魔:いやー、実際こんなところに封印されたら暇すぎてそれくらいしかすることないんだもの。 側:やることはいっぱいあるでしょ!封印を解く方法探すとか!! 魔:封印を解く方法はすぐわかっちゃったし…… 側:それを探し出したのは私ですよ…… 魔:そうだったっけ…… 側:そうですよ。まあ、私は魔王様に忠誠を誓っているので、構わないんですけどね。 魔:(すすり泣きながら)そうか……、お前いい奴だな…… 側:悪の大魔王が情に流されないでくださいよ!そんなことよりそろそろ体鍛えなくていいんですか。勇者もそろそろやってきますよ。 魔:いやあ、大丈夫でしょ。 側:それは信用していいんですね。 魔:あ……いや、そのさ、殺されるなら楽に殺されたほうがいいじゃん? 側:なんで弱腰なんですか! 魔:いやあ、前は結構強かったからさ、勇者も俺を殺せずに封印する羽目になったわけじゃん?もう封印されたくないんだよね…… 側:封印にどんだけトラウマがあるんですか……。まずその前になんで負けること前提なんですか! 魔:正義は絶対勝つって言うし、俺は悪だし…… 側:なんで人間が考えた言葉を鵜呑みにしてるんですか! 魔:痛い、痛い、ちょ、やめて。死ぬから。死ぬから!グホァ! 側:あ、またやっちゃった……。復活の呪文。えいっ 魔:……お前のほうが俺より強いよね?