A「この前さー、合コン人数あわせで呼ばれたんだよー」 B「へー」 A「でもなんかさー、俺あんまそういうの得意じゃないっつーかさ、合コンで出会うような女ってのはさ、結局は合コンに出るような女じゃん?」 B「まぁ、そうだわなー」 A「結局自分といい感じになっても、ずっと、また合コンとか行って浮気すんじゃねぇかって思うわけじゃん、俺も相手も、お互いに」 B「なんだよお前草食系かよ」 A「え?装飾? いや、どっちかっつーと地味だけど」 B「何、地味に草食系?」 A「派手じゃあないかなー」 B「じゃあ普段はがっつり?」 A「いやー普段から地味だなー、服とかこんなんだし」 B「えーだったらやっぱ草食系じゃん」 A「アクセサリーとかはあんまりだなー」 B「あー、よくいるよね、自分を引き立たせる為にーってやつ」 A「え、それ以外になんかあんの?」 B「ええええ?! なにそれ、使い捨てなの?!」 A「そんなことないよ?! 金出して買ったもんそんな使い捨てになんかしねぇよ」 B「金出して買うの?! えぇぇ?!」 A「普通じゃねぇの?! 未だに大事に使ってるよ、中学のとき初めて買ったやつとか」 B「中学のときの?! えぇぇええ!? そんな、えぇぇぇぇ……」 A「あんま数はないけど、日によって変えたりはするかな」 B「え、日替わり?! どこが草食系だよ!!」 A「まぁ、中国のパチモンっぽいやつばっかりだけどな」 B「なんで中国?! 日本じゃないの?!」 A「日本でなんかいいの売ってる? あんまり知らないんだけど」 B「いやいやいやいや俺だって知らないよ買ったこととかないし!」 A「俺もそんな詳しくないけど…あ、ひとつだけお気に入りがあったな」 B「モノ扱いだよこいつー! どこが草食系なんだよもー!」 A「確かイタリアのだったかなー」 B「どこまでインターナショナルなわけ?! え、お前イタリア語とかわかるの?!」 A「いや全然」 B「わかんないのに?!」 A「だってドン・キホーテとかで買ったやつだから、別にイタリア語とか関係なくね?」 B「ドン・キホーテで売ってるの!? ドン・キホーテとかで買っちゃうの?!」 A「え、やっぱダメ? 専門店とか行かないと」 B「知らないよ専門店とか!」 A「俺も知らないよ!」 B「いやー、でも、お前がんがんいくタイプじゃんよ…彼女とかはどうなのよ」 A「彼女かー、昔いたときにはよくプレゼントしたりしたよ」 B「ええええ彼女に?! 彼女にプレゼントするの?! それで彼女喜ぶの?!」 A「そりゃ喜ぶでしょうよプレゼントされて嬉しいものトップ3には入ってるんじゃねぇの?」 B「彼女なに、レズなの?!」 A「なんでそうなるの?! 普通に俺と付き合ってたんだよ?!」 B「え、ああじゃあメンズをあてがったりするの? ってかメンズもあるの?!」 A「メンズのがっちりしたのが好きな子もいるだろうけど、普通に女の子用のだよ」 B「女の子用とか、えー、女の子に?!」 A「女の子だから女の子用でしょ?! お前どうしたのさっきから、なんかおかしくね?」 B「おかしいのお前じゃねぇの?! なにこれ、俺時代に取り残されてるの?!」 A「まぁ流行り廃りもあるよねー、でも逆に年代モノの方がプレミアついたりするのもあるし」 B「年代?! 年代ってなんだよ!!」 A「なんだっけ、レトロテイスト? 80年代とかの」 B「30前後でレトロ扱いになるの?!」 A「高くて手出せないのが多いらしいけどね。 俺はあんまりこだわらないからわざと古く見えるような加工されてる安物とかで済ますけど」 B「古く見せちゃっていいの?! ええええなにそれ、逆じゃね?! 若く見せたほうがよくね?!」 A「最近多いんじゃねーの? ヴィンテージ加工」 B「ヴィンテージって、モノはいいようじゃねぇかよ!! 聞こえよくしただけで実際ひどいと思うけど!!」 A「まぁ、安物だし」 B「さ、参考までにお値段おいくらなわけ……?」 A「それこそピンキリだよー、1000円くらいのものから30万くらいのまであるんじゃないの?」 B「そんな安いの?!」 A「これ安いの?! なにお前ブルジョワジー!!?」 B「時間単位じゃなくて、それそのものの値段でしょ?!」 A「え、時間?! レンタルとかあるの?! 服じゃないんだから」 B「服みたいな値段じゃねぇかよ!!」 A「服みたいなもんじゃねぇのかよ!」 B「アクセサリー感覚かよ!」 A「アクセサリーだろ?!」 B「なんだそれーーー! なんだそれ、なんだ、えーーーー?! 草食系こえーーー…」 A「まぁ、俺もよくわかんない世界だけどな」 B「俺にもよくわからねー……」