【見下ろされるの嫌いなの】 A:Bの事が好き。ひたすら好き。何考えているか分からない、常に余裕そうな、掴みどころがない人物のイメージ。でもBが好き。 B:照れ屋さん。素直になりたいけど、小っ恥ずかしくてそっけない言葉しか返せない。 A01「好きです」 B01「あらそう」 A02「そっけない返事も好きです」 B02「それでなに」 A03「好きだなぁって思っただけです」 B03「そんな報告は要らないわ」 A04「でも好きなんですよ」 B04「そう」 A05「あなたはどうですか?」 B05「私は私が好きよ」 A06「そうですよね。そんなところも好きです」 B06「私に用事があるのではないの?」 A07「好きだと伝えるという用事がありますね」 B07「いい加減やかましいのだけど」 A08「あなたの声も好きだと今改めて思いました」 B08「よかったわね」 A09「あなたが好きです」 B09「へぇ」 A10「あなたは?」 B10「私は私が……」 A11「そうではなくて」 B11「他に好きの対象になる存在がある?」 A12「あなたの目の前にありますね」 B12「大した自信ね。参考までに覚えておくわ」 A13「そうですか。やっぱり好きです」 B13「しつこいのね」 A14「キスしたいです」 B14「好きだから?」 A15「好きなので」 B15「あらそう」 A16「ダメですか」 B16「私ね、上から見下ろされるの嫌いなの」 A17「それはすみません。でも身長は削れません」 B17「少しかがんだらどうなの?」 A18「あなたがそうしろと言うなら。これくらいですか」 B18「えぇ、ちょうどいい高さだわ」 A19「それはよか……」 (台詞遮って「ちゅっ」とですね、キスを) B20「……文句があるなら、受け付けるわ」 A20「……いえ」 A21「やっぱり、そんな不器用なあなたが大好きです」