【こんなにショボいの?】 補足:声劇に大会があるとして、その予選会場で会ったような場面でしょうか。「決勝で待ってるぜ!」的な。 A(9):女の子。声劇の素質があるっぽい。周りに持ち上げられて得た人気に悩む。Bと確執あり。 B(14):声劇界の実力派?つかみ所の無い上から目線な奴。好きな子はいじめまくるタイプ。 C(3):Bの理解者で、なだめ役のようなもの。Bからの信頼も厚い模様。 B01「やぁ」 A01「……なによ」 B02「そう警戒しなくたっていいだろう? 同じ声劇を愛するもの同士、仲良くしようじゃないか」 A02「声劇は好きだけど、あんたと仲良くしたいとは思わないわ」 B03「ははは、言ってくれるね」 A03「用が無いならもう行きたいんだけど」 B04「いや、世間で騒がれている君の実力に興味があってね」 A04「……勝手に騒がれているだけですから」 B05「そうだね。君に実力は無いね」 A05「なっ……」 B06「機会があったからなんとなく聞いてみたけどさ。君、声は良いよ。でもね、演技が下手過ぎ」 A06「…………」 B07「鼻にかかり過ぎだし、間の取り方も悪い。更には無理した声だから凄く違和感がある」 A07「そんなの、わかって……」 B08「なに、君の言う声劇ってこんなにショボい演技のことなの?」 A08「………っ! 随分好き勝手言ってくれるじゃないの!」 B09「僕は思ったことを言ったまでさ」 A09「〜〜〜っ! 見てなさいよ!     次に大会で会う時には、あんたがギャフンというような演技してみせるんだから!」 B10「あぁ、そう。ふふふ、楽しみにしておくよ。」 C01「あれは少し言い過ぎでは……」 B11「僕が意地悪で言っていると思う?」 C02「……えぇ、まぁ」 B12「ふふっ、あぁは言ったけど、僕は彼女を買っているんだよ。    折角の原石が磨かれずに埋まるんじゃ楽しくない」 C03「はぁ……。あなたは本当に、好きな子ほどいじめる典型的タイプですね」 B13「そうだね。彼女はもっともっと可愛がりたい」 B14「そしてもっと輝けばいい」