『幻想夢遊病』 正義とは何か? 真実とは何か? 協調に、誠実に、確たる価値が存在し得るか? とりわけこの現代社会においては。 愛などという、本質から揺らぎに満ちた欺瞞。 そんなものに支配された世界、 ここに、恒久的な価値観、 ひいては、我々の存在意義と呼べるような概念が、 果たして存在し得るだろうか? 真理を追い求める旅人よ、我らは、普遍的な価値観によってのみ、 この腐れた世界において、確固たる足場を築くことができるのだ。 検知できぬものを追え。 生まれ得ぬものを掴め。 開眼せよ。 奴らの仕掛けた堕落に惑わされるな。 正しきを知らぬ人生など無価値だ。 知るべきを知らぬ蒙昧どもを打ち捨て、我々は、そう、剣を取る。