『武器屋での会話』 士「やあ」 主「おや、旦那!久しぶりじゃないか。元気そうで何よりだよ」 士「そっちもな」 主「いい品が入ってるよ!見てってくれ」 士「そのようだな。…ふむ…この剣は…不思議な輝きをしているな」 主「おっ、流石にお目が高いねえ。東の海の遥か向こう、ジパングから仕入れた逸品だ」 士「驚いた。よくそんなものが手に入ったな。かの国は異国との接触を拒んでいると聞くが」 主「なんでもジパングの兵隊…ほら、あれだよ、なんだっけな…そうだ、ブシだ!あ、サムライともいうんだっけな?     やつらが自分たちの王様をやっつけちまって、国の方針が変わったんだとよ。革命ってやつだな」 士「革命か。どこでも血は流れているのだな」 主「ま、おかげであっしらみたいな商売は潤うんですがね。   ところで旦那、次の仕事はどうなってるんで?」 士「ある物好きな連中を、妖精の島へ連れて行く。護衛任務だ」 主「妖精の島?気は確かですかい?命がいくつあっても足りねえってもんだ!」 士「かもな。妖精王の財宝が欲しいんだと」 主「そうでしょうよ。この国の軍隊の半分が、その財宝のために妖精の島へ送られ、一人も帰ってきやしなかった。   旦那だって御存じでしょう!」 士「危険なのは分かっているとも。だからこそ、身を守れるものを探しにここへ来たわけさ」 主「やれやれ、旦那が生き延びたら、あっしもボーナスをいただかないとね」 士「ふむ、このジパングの剣の切れ味次第というわけだ」