薔薇の葬列 あなたといた時間はとても大切で僕の命に代えても守りたいと思えたのに・・・ なのになんで・・・ あなたは僕の隣にはもういない。僕の手の届かないところに逝ってしまった あなたはそう薔薇のように美しい人だった・・・ 筋肉質でスラッとした身体、優しく僕を抱きしめてくれたときの香りが好きだった。 そんなことを言うとあなたは「それって外見ばっかり」って笑って言ったね もちろん外見だけじゃなくてあなたの優しさに触れたから一緒にいられたんだよ でもあなたが生きていても僕たちは結婚することが出来なかった いやそんなことは些細なことで僕はあなたと添い遂げるつもりだったのに なぜ先に逝ってしまったんだい・・・? ・・・僕はまた一人ぼっちになってしまった。 僕らのような者には厳しいこの世の中で手を差し伸べてくれたのはあなただった でももう僕の手を取ってくれる人はもういない・・・ 嗚呼・・・兄貴・・・あなたの太い腕に抱かれて眠った夜は幸せでした。 僕は今日も新宿2丁目で彼の姿を探し続ける