男A:3次元で生きる男 女A:2次元に生きる女性 男B:次元の狭間で生きる男性 (優しい感じでBGMはハッピーバースデーが流れている) 女A:たっくんへクイズでーす!今日、なんの日でしょーか? 男A:ん?今日?俺の誕生日だけど… 女A:たっくんのばかぁ!驚かそうとしたのに、先に答え言っちゃうなんて〜! 男A:あ、そうだったのか?ごめんな!せっかくの好意を… 女A:もー!たっくんなんて知らない!ぷんぷん! 男A:ごめんな、みきち・・・ (どげしっ!!!!というような、なにか打ち破るSE) 男B:おい!そこのお前!!! 男A:ひぃぃ!な、なんだよあんた! 男B:日本男児ともあろうお前が、パソコンのディスプレイの前で、    こともあろうか女声で一人芝居をしているなどと、なんたる嘆かわしいことか!! 男A:だからなんなんだよ、あんた!! 男B:私か?私は…あれだ。2.5次元に生きる漢とでも言うべきか。 男A:2.5次元って…? 男B:つまり、お前のリアル世界である3次元と、妄想膨らむ2次元との間に生まれた、    もう一人のお前のようなものだ。 男A:え、いや、俺…おまえみたいな暑苦しいやつじゃな・・・ 男B:みなまで言うな!わかっておる!わかっておる!    本当は皆に誕生会などをしてもらいたいが、学校はもう春休み!    クラスのみんなはお前の誕生日など忘れ、休暇を満喫している!    そして新学期になれば、新しいクラスメイトと仲良しになり、そして誕生会なども行われる!    お前は中途半端な月日に生まれたがために、その恩恵も受けられない!!!    「いいな〜うらやましいな〜」と思っているんだろう! 男A:う・・・半分当たっている・・・ 男B:更に言おう!本当は好きな女の子が居るんだが、    ”牡羊座”ということでなんとなーく「のほほん」とした印象を相手に与えてしまい、    そのまま「いいひと。」として消え去った恋も数多く有る!そうだろう!? 男A:2/3程当たっているな・・・ 男B:俺は、そんな情けないお前のために、どうにかこうにか2.5次元から具現化してきたんだが、    そんなお前に朗報だ。・・・お前に俺からバースデープレゼントをやろう。    俺とお前、交代してみないか?    ・・・またとない、2次元の彼女をゲット出来るチャンスだぞ?    誕生日もちゃんと祝って貰える。あーんもしてもらえる!    お前の頭に浮かんだ女が彼女になれるのだ!    そしてシチュエーションも、お前の頭の中で組み立てることができる。    どうだ?いい話だろ? 男A:それはかなり美味しい話だな・・・どうせ3次元は自由にできないしな・・・    よし、いいよ!俺とお前、交代しよう! 男B:・・・それはどーも♪ 男B:よし!またクリア! いいよなーこのゲーム。    主人公に彼女ができたあと、いかに主人公に悟られずに自分へ意識を向かせて、    さらに主人公から彼女を寝とるゲームなんて、なかなかないよ。    しっかしまあ、これだけ鬼畜なゲームの構想を思い浮かべる奴と、    それを許可した団体って相当病んでるなぁ・・・お?また懲りずに彼女を作ったか。    よし、ロックオン。    男A:やあ!俺は「たくろう」そしてこいつは、俺の親友の・・・