｢合格必勝の極意｣

ﾃﾞﾃﾞﾝ！(太鼓の音)
先輩 ｢これより戦地へ向かうお前達に、先人から受け継がれてきた、合格必勝の極意を伝授するッ！｣ 

後輩 ｢押忍ッ！｣ 

先輩 ｢リピぃ〜ト、アフターミーッ！｣

後輩 ｢リピぃ〜ト、アフターミーッ！｣

ﾃﾞﾃﾞﾝ！
先輩 ｢朝飯は、ガッツリ食えッ！｣

後輩 ｢朝飯は、ガッツリ食えッ！｣

ﾃﾞﾃﾞﾝ！
先輩 ｢防寒は、過剰に行えッ！｣

後輩 ｢防寒は、過剰に行えッ！｣

ﾃﾞﾃﾞﾝ！
先輩 ｢考えるな･･･、感じろ･･･｣

後輩 ｢考えるな！感じ、え？｣

ﾃﾞﾃﾞﾝ！
先輩 ｢Don't think feel ･･･！｣

後輩 ｢えっと、リラックスしろって事･･･かな･･･？｣

ﾃﾞﾃﾞﾝ！
先輩 ｢以上ッ！この極意をもって、必ず戦果を上げてこいッ！｣

後輩 ｢お、押忍っ！！｣



後輩 ｢ところで先輩？この寸劇も、尺的に終盤に差し掛かっている訳ですが、その、肝心の･･･｣

先輩 ｢･･･オチか？｣

後輩 ｢ああ゛！言っちゃったよこの人！折角言葉濁して言わないようにしてたのにぃ！｣

先輩 ｢安心するのだ、後輩よ。この寸劇にオチは無い！そう･･･、お前達の輝ける未来と同じ様になぁ！｣

後輩 ｢先輩･･･！｣

先輩 ｢自分を信じろ。お前なら、絶対にできる｣

後輩 ｢押忍ッ！！自分、行ってきます！有難うございましたぁッ！｣
ﾀｯﾀｯﾀ(後輩が走り去る音)


先輩 ｢行ったか･･･。合コンのセッティングは、お前に任せたからな･･･｣