兄  :にぶい。 妹  :重度のブラコン。ツンデレ。 女  :兄・妹のご近所さんで幼馴染。 委員長:素直になれないひと。兄のクラスの学級委員長。 男  :兄の友人。非モテ。 2月13日 妹1  「フンフーン♪(適当な鼻歌@料理中)」 兄1  「おはよー……」 妹2  「お、お兄ちゃんっ!?出かけてるんじゃなかったの!?」 兄2  「何言ってるんだ、俺は今起きたとこだぞ」 妹3  「もう昼過ぎじゃないのよ……休みの日だからってだらだら      しすぎ」 兄3  「たまの休みくらい好きなだけ寝かせろ。で、お前……何作っ      てるんだ?」 妹4  「な……っ なんでもないわよっ!お兄ちゃんには関係ない      でしょ!?」 兄4  「冷たいなー、ついこの間まで『おにいちゃん』って可愛く      甘えてたのに」 妹5  「いつの話よいつのっ!!」 兄5  「……ふむ、チョコか。そういや明日はバレンタインだった      な。      お前も男にそんなものあげるようになったんだなぁ」 妹6  「あーもうっ!つまみぐいしないでよっ!!」 兄6  「うん、なかなか旨いぞー。ちょっとビターなところなんて      お兄ちゃん好みだな!」 妹7  「うるさいっ!早く出てけ!!」 妹8  「……お兄ちゃん好みなのは当然じゃん、そのために作って      るんだから」 2月14日 朝 兄7  「今朝は妹が顔を真っ赤にしながら俺にチョコを投げつけて      学校へ行った。意味がわからない」 兄8  「まあ、ありがたく喰いながら学校へ向かうわけだが」 女1  「おはよーっ!……え、チョコ?もう貰ったの?誰から?」 兄9  「おはよ。で、これは非常に惜しいことに妹からだ」 女2  「そっか、よかったぁ!あ、私からもチョコあげるね!」 兄10  「おー、さんきゅ。まぁ今年もお前と家族からだけだろうなー、      チョコは」 女3  「なぁに、何かご不満でも?」 兄11  「滅相モゴザイマセン」 兄12  「にしてもお前、毎年毎年義理チョコに金かけすぎじゃね?      本命渡す相手がいないからって俺相手に気合入れてどうするよ」 女4  「余計なお世話だよっ!」 女5  「まったく……今まで義理チョコなんて、誰にも渡したこと      ないっての」 昼 委員長1「どういうつもりですか……?」 兄13  「……え、何が?」 委員長2「なんで堂々と教室でお菓子食べてるのかって聞いているん      ですっ!」 兄14  「え?……いつもみんな食ってねえ?てかほら、あそこにも」 委員長3「よそはよそ、うちはうちです!」 兄15  「いや、意味わかんねえし」 委員長4「と、とにかく!これは没収します!」 兄16  「あー、待て。ちょっと待ってくれ。      それは一応貰いもんなんでな、黙って没収されたら俺が殺され      る」 委員長5「うぅ……もう知りませんっ!!」 兄17  「委員長っ!?いや、え?俺が悪いの?」 委員長6「……今年も渡せなかったな……どうして私、いつも素直になれな      いんだろう……」 放課後 男1  「で、どうよ戦果は」 兄18  「まあ例年通り。妹と幼馴染で義理二個だな」 男2  「いーよな、二人とも可愛いし……義理でもいいから、俺も      一個くらいは欲しかったぜ……」 兄19  「日ごろの行いが悪いんだろ」 兄20  「妹はともかく……アイツのが本命だったらよかったのになぁ」 ----------------- 妹 8 兄 20 女 5 委員長 6 男 2