2:05PM やっと退屈な授業が終わった 僕の放課後の日課は今は使われていない教室で独り妄想に耽ることだ 外からは運動部の威勢のいい声が聞こえてくる 青春って感じだな 僕も部活動をしていたら彼らのように元気よく声を出し、 練習に明け暮れた青春を送ってたのかな 僕には似合わないな そんなことを考えていたらふいにドアが開く音がした 誰だこんな寂れた教室に来るのは、と思い音のした方に目をやると 見たことのない制服の少年が立っていた 誰だ?見たことない少年の方も驚いたようで僕を見て目をまん丸にしている それがたまらなくおかしくてつい笑ってしまった それを見て少し安心したのか少年も笑っていた それから少年と僕はたわいのない話をして過ごした 時間は午後4時を少し過ぎた頃だ 少年は突然行かなきゃと言い残して少し目を離した隙に消えてしまった 時間は4:05PM いつも来る人間は違う 昨日はかわいらしい女の子と恋愛話をした これがいつもの日課 そう僕の妄想 授業終わってからの2時間 僕が一番楽しい時さ