「虹のカプセル」 女「ねえ覚えてる?」 男「ん?何を?ああお前の誕生日?近かったっけ・・・」 女「15年前に埋めたあのカプセルのこと」 男「え?あ、ああ!思い出した!俺らが小学校上がる直前に宝物埋めたやつだよな」 女「そうそれ。ちょっとあの時のこと思い出しちゃってさ、覚えてるかな〜ってなんとなく」 男「懐かしいなあ、俺とお前とシュウとミワちゃんで埋めたんだよな」 女「うん、昔いつも4人で遊んでたもんね。ヒロってばいっつもミワちゃんいじめて泣かしてた」 男「い、いやあれは若気の至りというか・・・シュウにそそのかされたっていうか・・・」 女「はいはい。あの頃ミワちゃんってばヒロたちいないときは二人のいたずらのことばっか喋ってたよ。 プリプリ怒ってた」 男「ははは、そうだったのか ちょっと悪いことしちゃってたかな」 女「実はいつもミワちゃんばっかり遊んでもらっててちょっとうらやましかったんだよね」 男「お前実はそういう願望が・・・」ベシっ(なんか打撃) 男「いてっ」 女「ま、あの二人もいつの間にか婚約してて今は幸せそうだけどね 」 男「そうだな、まさかあの二人がなぁ・・・って俺らも二人のこと言えねえけど」 女「知ってた?あの時ミワちゃんあんたのこと好きだったんだよ」 男「うん、知ってた。でもシュウがミワちゃんのことをな 今はそれでよかったと思ってる」 女「ふふ、実はあたしもねあの時はシュウ君のことが・・・」 男「っておい!マジかよ!?」 女「ふふふ、さぁてどうでしょうね〜」 男「おいおい・・・」 女「話それちゃったけど、そのカプセルをさ」 男「うん」 女「掘り起こす約束の日は覚えてる?」 男「えっと・・・確か・・・ああ!今年の12月24日だ!」 女「うん、二人からはもう連絡来てるけどヒロは大丈夫?」 男「当然!大丈夫・・・なはず・・・」 女「ね、ヒロは何入れたの?」 男「なんだったかなあ、そういうお前は何入れたんだよ」 女「ふふ、ひみつ〜」 男「なんだよそれ ・・・なあ?」 女「ん?」 男「せっかくだからさ、また4人でカプセル埋めようぜ、昔の虹のようにきれいな思い出の続きをさ」 女「いまさらだけどヒロってばロマンチストだよね〜」 男「うるっせ!」