自分が一番ダメなところを理解しているんだ。だからお前にに指摘されなくたって分かってる。 自分が一番不甲斐ないと知っているんだ。だからお前にに論われなくたって分かってる。 自分に一番足りないものも分かってる。だからお前に馬鹿にされても必至に藻掻いてる。 でも、もがけば藻掻く程欲しいものは増えていくばかりで、手を伸ばしても届かない、触れることすらかなわない。 でも、お前は努力が足りないという。これでも必死なんだよ。死ぬ気で頑張ってこれなんだよ……。 自分が必死でも、お前は成果がなければ意味が無いという。それ位分かってる。 人を蔑んで、論って、お前は楽しいのかよ……。 ならいっそ、俺と変わってくれよ。 俺を蔑んで、論って、誰かを妬むことしかできないお前が俺の代わりになれよ。 ――俺を助けてよ……。 無理ならいっそこのまま殺してくれよ……。俺の努力を否定するお前ならできるだろ? なぁ……俺、どうしたらいいんだよ……。 お願いだよ……。俺を助けてよ……。 俺が助けを求めれば、お前は決まってそのちっぽけな自尊心を守ろうとする。 誰かに無様な姿は見せたくないんだろ?お前のその姿が一番滑稽だよ。 お前は、俺が助けてやらなかったから、俺を否定するんだろ?。 自分を否定してしまいたいが、それはできない。だから目障りな俺を……。 努力をして見せていると、必死な体裁を繕っているだけだと、否定するんだろ? ああ、分かった。お前がいるから、俺はいつまでたっても……。 ――最初からお前を殺せばよかったんだ。