スイカはおいしい、紛れもない事実。 そこに魔法の粉がかかる、まじりっけ無い白。 ところが粉が出てこない、もどかしいひと時。 思いっきり振ってみる、予測された事態。 ドサッという音が聞こえた、固まる右手。 魔法はもはや呪いに変わる、鎮座する白山。 一筋の水がこぼれる、汗か涙かスイカの汁か。 いずれにせよ、その一滴は今まで口にしたどんなものより 辛い。