4人掛け合い「ハナビゴト」 女:爆リ 男:発ア   し充   ろ 花火玉A:花火の役割、というより自分自身の在り方について考える、的な 花火玉B:花火としての役割に納得し、全うするべきと思ってる 女01「花火、綺麗だね」 男01「お前の方が綺麗だよ」 女02「そ、そんなことないよ!」 男02「そんなことあるって」 女03「本当にそー思ってる?」 男03「思ってるって」 女04「だいたい台詞臭すぎだしー!」 男04「うっせ!言ってみたかったんだよバーカ!」 女05「あはははっ」 花火玉A01「うわ!なんだあのバカップル!!古ッ!!やりとり古ッ!!」 花火玉B01「初めての恋愛真っ只中なんスねぇ、きっと」 花火玉A02「もー・・・なぁにが『お前の方が綺麗だよ』だよ!!俺らの方が綺麗だよ!!」 花火玉B02「そんなこと言っちゃいけないッスよ、オレらはあくまで引き立て役なんスから。」 花火玉A03「わーってるよ、んなこと。」 花火玉A04「夜空に輝く大輪の花。家族に友に恋人に。一瞬の輝きが永遠の思い出になるように。       そうやって親方は毎年俺らを作ってるんだから、ちゃんと役割を果たすべき、ってな。」 花火玉B03「ちゃんとわかってるじゃないッスか。」 花火玉A05「あたりめーだろ!でもよ、ああいうやつらは俺らの色、形とかしっかり見てくれねーだろうなって       思うんだよ。その一瞬が俺らの全てだっていうのに。」 花火玉B04「確かにオレら一つ一つを認識してくれる人は少ないッスよ。でもそれは本物の花でも同じことッス。       辺り一面に広がる花畑も、その一つ一つの花を事細かに見てくれる人はいないッス。」 花火玉B05「花畑を作った人は、花畑に来た人達の心が豊かになればいいんスよ。火薬の塊が本物の花か、       それ以上に人の心を満たせるって、すごいことだと思うッス。」 花火玉A06「心を満たす・・・か。俺らの仕事は綺麗に見せることってより、雰囲気作りなのかねぇ。」 花火玉B06「そういうことッス。あ、そろそろ出番なんで行ってくるッス!!」 花火玉A07「おっ、頑張れよ!!立派に雰囲気作ってきな!」 花火玉B07「はいッス!」 B、花火になる 花火玉A08「背景でありBGMであり、一つ一つは見てくれない、ってか。       パッと咲いてパッと散る。それでも俺はその一瞬をどれほど待ち焦がれたか。       人にどうこう言って欲しいからじゃなく、自分が自分としてどうあるべきか。       あぁ、なんだろ!!       とにかく、思いっきり咲くしかねーな!!」 A、花火になる 男05「スッゲェ・・・」 女06「綺麗・・・」