諸君、ついに帝国ロイレプスとの戦いに雌雄を決する時が来た。 今日が、今日こそが、皆(みな)の望んだ最後の戦いとなる。 皆の怒りも限界に達しているはずだ。 一度目の進軍により神の森、シシサスを汚(けが)され、 二度目の進軍により国の象徴、「ナノオニナの像」の破壊を許してしまった。 そして・・・三度目の進軍により、ラマル=マヌマ兵長は亡き者となった。 我々は、幾度と無くロイレプスの蛮行に苦渋を舐めさせられたのである。 奴らの兵力、軍備は強大且つ凶悪。近隣諸国も次々と征服されている。 諸君はその恐ろしさを身をもって知っているでことあろう。 だが・・・これ以上屈辱を味わうことを誰が望んでいようか。 民の嘆き悲しむ姿に誰が耐えられようか。 この日のために軍備、兵力共に万全を尽くした。 悔いるものは何も無い。 皆の心は常に一つだ。 我々の持つ祖国への愛、信仰、信念により国を守る。 ブリズは今、暗雲が立ち込める谷の如く、深い深い闇に包まれている。 だが、そこに強い風が吹き込み、光が差し込むのだ。 その強い風とは何か。 我々である! 我々は、ロイレプスを吹き飛ばす強い風となるのである!! 恐れることはない! 神が、民が、全てのものが、我々に味方しているのだから!! さぁ行(ゆ)くぞ! 今こそブリズ市国の力を見せ付けるのだ!!