『NEW WORLD ORDER』 戦争とは、外交の延長である。そういう者がいる。 それは間違いではない。公式な戦争においては、戦力の大小に関わらず、また時代を問わず、 劣勢となった国家にはある種の選択肢が与えられるからだ。 抗戦か、降伏か。つまり、死か、服従か、である。 与えられたカードをいかに使うか、その点で戦争とは外交の範疇に属するものだった。 …これからは違う。我が国は生まれ変わった。 国を堕落へ追いやる民主主義は死に絶え、偉大なる皇帝陛下の導きの下 栄光と強権を欲しいままとする千年帝国が始まるのだ。 私は帝国軍司令官として、ここに誓おう。 我が帝国に仇なすものに、降伏は許さない。その選択肢は与えられない。 反抗は即ち死を意味する。 諸君、きっとこのスピーチを聞く者の中には、恐れを抱く者もいるだろう。 だが、忘れないでほしい。 挑戦には恐怖がつきものだ。だが挑戦なくして輝ける未来はない。 共に歩もう――――我々は今、夢と希望に満ちた未来へと歩み出したのだから。