「首を取って参れ!」 殿:ツッコミ。 日影丸:ボケ。 瓦版売り:チョイ役。 殿01「日影丸、日影丸はおらぬか!」 影01「ははっ、ここに」 殿02「うわぁ、急に出てくるでない!」 影02「ははっ……」 (SE:こそこそと隠れる) 殿03「出直すでない!ちょっともう遅いから、それ!」 影03「はぁ……」 殿04「全く、そういうところだけは妙に律儀な奴じゃ……して、日影丸よ」 影04「はっ」 殿05「事態は一国の猶予もままならぬ、早々に奴の首を取って参れ!」 影05「御意!」 (ややしばらくあって) 影06「首を取って参りましたー!」 殿06「馬鹿?!」(食い気味に) 影07「は……?」 殿07「いやこれ、確かに首だよ、首だけど!」 影08「いかにも、奴の首にございます!」 殿08「首部分『だけ』取ってきても意味ないじゃん部分だけって!他はどうしたの!!」 影09「…く、首にございます!」(ちょっと笑いながら) 殿09「見りゃわかるよ?!わかるけどこれじゃ誰の首かわかんないじゃん?!」(つられて笑いながら) 影10「首にございますwwww」(半分くらい笑いながら) 殿10「笑ってんじゃないよ、だーれーのー首なのこれwww」(半分くらい笑いながら) 影11「や、奴めの首にございますwww」(ちょっと笑いをこらえながら) 殿11「言い切ったモン勝ちじゃないのよ?!wwもう、ちゃんとしっかりして、頭も持ってきて頭も!」 影12「御意に!」 (ややしばらくあって) 殿12「日影丸め、おそらくは『どこからどこまでが首だろう』などと余計な事を考えていたに違いない……」 影13「頭ごと首を取って参りましたー!」(若干遠目から) 殿13「おお、戻って参ったかって馬鹿?!馬鹿なの?!」(「馬鹿?!」あたりから下とかぶせて) 影14「え、あ、はっ?」 殿14「はっ? じゃないよ?!これのどこが頭ごと首なの?!」 影15「はっ、こちらが乳頭で、こちらが乳首にございます」 殿15「そーーーじゃないでしょう?!ねえ、違うでしょう?!」 影16「にゅっ、乳頭と乳首は一緒でございましたか!」(こらえきれず笑い出した感じで) 殿16「頭と首ってそうじゃないよねーって話だよね?!しかもこれ男の乳首だし!2つも!キモい!!」 影17「乳頭と乳首はwww」(ふきだしながら) 殿17「一緒だけど問題はそこじゃないよね?!www」(ふきだしながら) 影18「やはり一緒にございましたか……」 殿18「これじゃ本当に奴が死んだかわからないじゃん?!奴の顔がわかるやつ取ってきて、奴の顔がわかるやつ!」 影19「ははっ、必ずや!」 (ややしばらくあって) 殿19「なーんかいやーな予感しかせぬが……」 影20「顔がわかるものを取って参りましたー!」 殿20「おお、無事戻ったか(ここで思わず素に戻った感じで)馬鹿ーーーー!!!?」 影21「奴の顔がわかるものにございます!」 殿21「そうだねうん、確かに苦悶の表情浮かべてるよねわかるよわかるけどこれ魚拓!」 影22「無礼を承知で申し上げます、奴めは魚にあらず!この場合」 殿22「人拓とでも言えばいいの?!そうじゃないよね問題はそこじゃないよねなんかこの前も同じこと言ったけど!」 影23「お見事でございます」(SE:拍手) 殿23「結局奴は死んだのー?!死んでないのー?!もうなんなのー?!」 影24「血の気の失せた、黒ずんだあの顔は」 殿24「それ墨塗ったから黒ずんでるだけ!」 影25「お見事にございます」(SE:拍手) 殿25「もう……なんなの……こいつ……」 (ややしばらくあって) 瓦01「さぁさ事件だ事件、怪事件だよォ!両の乳首をぐりっとえぐられ、首から上はまるでなし、羽織る錦は公家か大名か!    むごたらしーい仏があがったよォ!しかも仏のすぐ横にゃあ、真っ黒に墨を塗られたお顔がごろん!    のど元ばっさり、これぞほんとの首ナシだァ!!」 殿26「……一応、やったのね」 影26「……ははっ」